高齢社会到来で需要拡大!管理栄養士の資格をとるためには?
1,管理栄養士と栄養士は、どう違うの?
どちらも国家資格ですが、管理栄養士の場合は厚生労働大臣の許可を得た資格、栄養士は都道府県知事の許可を得た資格という違いがあります。また、栄養士の場合には対象とする人が健康の人に限られますが、管理栄養士の場合には高齢者や血管疾患による後遺症が残った人、高齢で嚥下がうまくできない方への栄養指導や相談も受けることが出来ます。管理栄養士は栄養士の上位の資格となりますが、その分栄養士よりも仕事の領域が格段にあがります。特に高齢社会が到来した現在において、管理栄養士は引く手あまたな資格と言えるでしょう。
2,管理栄養士の資格をとる方法
管理栄養士になるには、栄養士の資格を取った後に管理栄養士養成課程(修業4年)で学んでから資格試験を受ける方法、または栄養士で実務経験を積んだ後に管理栄養士の資格試験を受ける方法の二通りがあります。栄養士での実務経験については栄養士養成課程の修業年数によって異なり、2年制の場合は実務経験3年、3年制の場合は実務経験2年、4年制の場合は実務経験1年と、修業期間合わせてトータル5年が必要となります。
3,管理栄養士資格試験の合格率は?
平成29年度以降上昇の傾向にあり、平成30年度平均合格率は60.8%です。とはいえ新卒で受けた場合と既卒で受けた場合では合格率にばらつきがあり、管理栄養士養成課程新卒は95.8%、既卒は20.8%、栄養士養成課程の既卒は19.2%となっています。難易度的には全体の資格試験と比べれば中程度ではありますが、既卒者の合格率が低いことからしっかり勉強の時間を確保しないと受かりにくい試験であることが窺えます。既卒者ですでに栄養士として仕事をしている方は、過去問にあたるなどして隙間時間をうまく使いながら勉強時間を確保して対策をたてた方が良いでしょう。
4,管理栄養士の活躍の場
管理栄養士が活躍できる領域は、ますます広がりを見せています。
特に注目されているのが、病院や福祉系の領域です。栄養士の資格では疾患や嚥下障害を持つ人へのアプローチが出来ないため、高齢社会が到来した現在では管理栄養士をあちこちで募集しています。また、病院ではNST(栄養サポートチーム)が設けられているところも増えており、管理栄養士も医師や看護師、理学療法士と一緒に患者さんのサポートや栄養面でのケアをするようになります。その他、学校給食、社食や学食、行政や地域福祉、研究教育機関など、活躍の場は広がり続けています。栄養士からスキルアップを目指したい人は、管理栄養士の資格にチャレンジすることをお薦めします。
公開日:2019/10/29
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