介護施設での介護食
介護施設での給食は介護食になります。食事は生きていくための活力になるので、介護食と言っても単なる栄養摂取としてだけではなく、見た目や味にもこだわる必要があります。加齢とともに嚥下力や咀嚼力が低下するので、介護施設で働く調理師さんには食べる人に合わせた献立が必要になります。例えば、普通のごはんや焼き魚は食べられる人、柔らかいごはんや煮魚なら食べられる人、お粥や魚のほぐし煮なら食べられる人、流動食じゃないと食べられない人。介護施設の調理師さんにはそういった技術が求められます。具体的な介護食の種類は5つあります。
きざみ食
口を大きく開けられない人や噛む力が弱っている人に向いています。
ソフト食
食事を舌でつぶせる程度まで柔らかく調理した食事です。飲み込む力が弱くなったり、うまく食べ物を消化できない人に向いています。
ミキサー食
その名の通り、食事をミキサーにかけて液体状にした食事です。誤嚥防止のため、とろみをつけることもあります。ほとんど噛むことが出来ない人に見ています。
嚥下食
食事をミキサーにかけた後、さらにペーストやゼリー状にしてある食事です。飲み込みやすいので、誤嚥が心配な人に向いています。
流動食
消化を重視したスープや重湯などです。高熱を出したとき、胃腸を手術した後などに向いています。
これらを作る人は調理師とは別に介護食士という認定証を持っていると安心です。調理師学校に通えば取れるので、取っておいて損はない資格でしょう。高齢者や術後の患者さんの心理と体の状態を学び、おいしく、食べやすい(飲み込みやすい)食事を学ぶことは大切な事でしょう。オープン講座は各調理師学校で行っていることも多いので、調理師免許をお持ちの方は介護食士の認定証も取得すれば、給食の求人に応募する際にも応募できる幅が広がります。経験や資格によって給与が異なるところが多いので、介護食士は介護施設の給食調理師として働くにはとても有効な資格ではないでしょうか。昨今の老人福祉施設は自力で食事をできない方の介助も行っているところが多いので、介護施設だけでなく、老人福祉施設でも求められる人材でしょう。働き始めてから時間をやりくりして資格を取ってもいいですし、応募する前に資格を取ってもいいでしょう。ただの栄養士・調理師でももちろん採用はされますが、この資格を持っているだけで、実際現場に出た時もすんなり仕事に取り組むことが出来るでしょう。一般食のみ提供している施設もあるので、応募した際に、聞いてみるのもいいでしょう。
公開日:2019/11/29
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