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業種も収入も拡大中。最近の栄養士求人事情

高齢者や疾患を持つ人だけでなく、いまや社会全体において健康食が注目されています。特に育ち盛りの子がいる親にとって、肉体の基礎となる食事はすごく気になるところ。正食や食育といった言葉も流行っていますが、そうした食事のメニューや栄養についてアドバイスをするのが栄養士としての役割といえます。

1,バラエティに富んだ求人

栄養士の仕事は、主に「栄養面から健康な食生活をアドバイスする」ことにあります。しかし、今や健康な食生活を求めるのは病院や施設ばかりではありません。社員や学生に健康な食事をとってもらおうという趣旨の社員食堂や学食も増えて来ています。また、学校においても食育推進のために栄養教諭制度が作られました。栄養教諭とは学校の生徒達に向けて、直接栄養に関する知識や食事のアドバイスをする仕事です。成長期の過程にいる子供にとって、その時期にどのような食事をとったかは生涯に影響する程大切なものです。特に欧米食文化への移行によって増えつつある肥満や、偏食、食物アレルギーに対するアドバイスは非常に重要です。アレルギーを起こすことなく、安全に美味しく食事を摂って欲しいと願いつつも、いざ栄養とアレルギーを起こさないレシピを……となると迷ってしまう親も多いことでしょう。アレルギーを起こさず栄養のバランスが摂れるメニューの提案は、生徒の安全だけでなく親にとっても喜ばれる役割ですね。
また、高齢者施設においては、入居者や利用者の方の咀嚼や嚥下状態に合わせた食事形態の提案などもします。経口摂取は高齢者の方の健康状態も左右しますし、介護スタッフや看護師と連携しながら提案できるやり甲斐ある仕事と言えます。その他、スポーツジムなどでの食事アドバイスや食品メーカーでの商品開発などもあります。

2,気になる年収は?

厚生労働省が調査しているデータ(賃金構造基本統計調査)によると、年収は増加傾向にあります。また、企業規模に応じて年間給与も異なり、100人未満の施設だと327.6万円、1000人未満だと341.1万円、1000人未満だと365.9万円となっています。経験年数によってはさらに年収が上がります。
とはいえ、やはり一番重要なのは自分が栄養に対してどういった社会アプローチをしていきたいかということでしょう。専門性を高めることで経験も豊富になり、結果的に収入にも影響するからです。今はこれだけ活躍の場が広がっているため、まずは自分がアプローチしたい業種がどれかをじっくり考えて選ぶことが秘訣となります。

公開日:2019/10/17

ライター:栄養士・調理師求人ナビ編集部

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