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患者さんの食事を作る病院調理師

病院で働く調理師は、入院をしている患者さんのための病院食を調理するのが主な仕事です。病院食は一般食と、特別治療食に分かれています。一般的食は、食事制限などが不要な患者さん向けの食事です。特別治療食は病気の症状などによって栄養分や調味料、カロリーなどを厳密に計算したり、飲み込みやすいように柔らかくしたりして調理した、特別な食事です。献立を考える管理栄養士や栄養士と協力しながら、調理を進めていきます。
求人では病院が直接雇用する場合と、給食業者が雇用して契約先へ派遣されて働く場合があります。また、雇用形態も正社員や正職員のほか、パートの求人も多数ボシュウされています。パートの募集では野菜の水洗いや洗い物などの調理補助としての求人が多いため、特に調理師免許がなくても採用されやすいのが特徴です。

病院調理師のメリット

病院で働く調理師のメリットは、まず大量調理のスキルが磨けることです。大鍋などで大量の食事を作り、時間内に仕上げなければいけませんから、働きながら大量調理のスキルが身につきます。学校給食など大量調理をする職場へ、転職する際に有利です。
また、特別治療食の内容を学ぶことができるため、より専門的な知識が身につくのもメリットです。

病院調理師のデメリット

デメリットとしては、体力が必要なことが挙げられます。ほとんど立ちっぱなしで調理しますし、大量の食材を扱いますから、重いものを持ち運ぶことも多々あります。重労働な職場であることを覚悟しておきましょう。

病院調理師に求められる能力

時間内に仕上げる必要があるので、手順よく仕事を進めていくスキルが必要です。特別治療食は患者さんの症状によって、幾つもの種類を作ります。このため、複数の調理を手早く行うのはもちろんのこと、使う食材や献立にミスがないように注意を払わなければいけません。患者さんの命に直結しますから、手早く、焦らず、正確に仕事ができる冷静さも必要です。
また、病院にはさまざまな患者さんが入院しています。病院食が味気ないといって食べてくれない方もいれば、病院食で身体が楽になったと感謝してくれる方もいます。そして、患者さんのなかには治療も虚しく、亡くなってしまう方もいます。生と死を感じざるを得ない職場なので、悲しいことがあってもふだん通り調理できるメンタル力が求められます。
病院で働く調理師には、体力面でも精神面でも強さが求められますが、患者さんの命を預かる重要な仕事です。やりがいの感じられる病院からの求人を探しましょう。