栄養士調理師求人ナビ｜学校給食、病院、介護、保育園の求人

利用者の栄養管理にはコミュニケーション力も必須
介護施設の管理栄養士には高いコミュニケーション能力が必要です。介護施設という様々な症状を持った高齢者が在籍する場所では、個々に必要な栄養や流動食、キザミ食等の噛む力に合った食事を提供しなければいけません。そのため、介護職に就き、利用者と接している職員たちから利用者の求める食に関する情報を得たり、利用者本人やその家族と会話をすることで何が食べたいか、何なら食べられるか等の情報を得たりと、利用者個人に対する栄養ケア・食事の提供が重要となります。

また、高齢者の命を預かっているという強い責任感も必要です。高齢者は食べ物の大きさひとつで命を落としてしまう可能性があります。アレルギーといった体質も考慮しなければいけません。ミスは許されない職場なので、日々勉強し、利用者に寄り添える人間性も求人内容として重要視されます。

管理栄養士の仕事内容

食に関する責任者である管理栄養士の仕事は身体が不自由な人への栄養指導・栄養管理をはじめ、病気の治療や再発防止、合併症の予防、健康維持です。また、栄養管理を行う上で大切なカロリー計算や栄養素の計算も行います。多岐にわたる仕事内容に加え、施設毎に決められた利用者の食事摂取基準や各ガイドラインを熟知する必要があり、その上で高齢者の食の好みに合わせたメニュー作成と調理を行います。

介護施設で働くためには、栄養ケアの対象が高齢者であることを十分に理解しておく必要があります。施設で生活している高齢者は食が細くなりがちです。どのような食事だったら食べて貰えるか、またイベントや季節の行事ではどのような食事だったら喜んで貰えるかを考え、「食事する意欲」を引き出す工夫をしなくてはいけません。

そのために会議やカンファレンスで介護支援専門員や医師、介護職員、リハビリ職員等の同じ現場の職員と情報共有したり、利用者が実際に食事をしている場を観察し、食べ残しや水分摂取等に問題が無いかを確認したりします。もし、問題が見つかれば個別にケアの対応を検討します。

また、栄養ケア計画の作成も管理栄養士の仕事です。食事に含まれる有害物質・摂取の仕方と摂取の量によるリスクを考慮し、栄養ケア計画を作成します。この計画は、利用者本人とその家族にも提示し、同意を得ることで計画に沿った食事提供を行うことが可能となります。また、その経過も記録します。

管理栄養士は多くの仕事をこなし、プレッシャーの掛かる役職ですが、利用者の「おいしかった」の一言と笑顔には大きなやりがいを感じることができるでしょう。