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生徒たちの命を預かる職業

正社員としての登用を希望する場合は調理師免許か栄養士・管理栄養士の資格が必要です。パート・アルバイトとしての働き方を希望する人もこれらの資格あれば、なお良いのですが、無資格でも働くことが可能です。また、一度に多くの給食を提供しなければならない職場なので、体力に自信がある人も優遇されます。職場のスタッフとの協力や生徒たちとの会話をしなければならない場面もあるので、ある程度のコミュニケーション能力があることが求人条件として挙げられます。

なお、調理を行う上でもっとも大切なことは「徹底した衛生管理」です。手洗いや消毒を怠ると生徒たちが集団食中毒を起こす可能性があります。集団食中毒は企業として営業停止になるだけではなく、生徒たちの命をも奪いかねません。基本的なことですが、命を預かっているという責任感が必要です。

給食調理員として働くメリット

学校給食調理員として働く最大のメリットは、学校が休みである土日祝や、夏・冬休みの長期休暇などがあるため、家族や友人との時間を取りやすい環境だということです。学校が給食室を設け、学校敷地内にて調理・配膳・清掃を行う単独調理方式。そして大型機械の導入による生産性を上げた、いわゆる給食センターに就職し、地域内の学校すべてに多種多様なメニューを作る共同調理場方式と二通りの働き方がありますが、どちらも多岐にわたる仕事に加え、体力も必要とします。そのため、自分の身体と心を休める時間を有することで、仕事能率も上がります。

「ありがとう」を聞くために

小学生や中学生といった成長・発達の最中である子どもたちにとって、栄養バランスの良い食事を取ることは健康的な生活を送るうえでとても大切です。その成長の一役を担っているだけではなく、単独調理方式での職場の場合「ありがとう」や「ごちそうさま」を身近に聞くことができます。給食センターに勤務していても、子どもたちの笑顔を想像することで、元気を貰うことができます。

給与について

新入社員の場合は月給16万～19万ほどで、栄養士や調理師等の免許を保有していること、飲食関係での経験があることにより、給与が上乗せで支給されます。また、先ほど長期休暇があると話しましたが、長期休暇でも給料は発生します。満額支払いとはいきませんが、およそ月給の半額が支払われる所が多いようです。また、アルバイトやパートのような時給制の職員に対しては、長期休暇の期間中は無給となることが少なくないです。